私事で申し訳ないんですが・・今更ながら初めてユニコーンガンダムを8時間ぶっ通しで視聴してみましたので雑感などを記載していきたいと思います。
まず音楽が素晴らしいですね。戦闘時や緊迫時の場を盛り上げてくれる音楽が、雰囲気に合っていて作品に引き込まれ没入しやすくなっていて尚且つ耳障りでもないという。
そしてキャラ立ちが各勢力敵味方ともにしっかりしていてそのキャラの立場からの視点・行動・理念・信念・発言というモノが非常に、また切実に納得出来る、実に興味深い・・キャラクター達が大変魅力的に映りました。誰一人とて無駄なキャラが存在しない。
ストーリーも凝っていて、宇宙世紀発足時のテロ行為から0096まで約100年繋がるラプラスの箱の正体、その鍵となるユニコーンガンダム、それらを盾として連邦との共生の手段とした家系、その血統の呪縛などとても面白かったです。
単純なジオン残党VS連邦軍という構図ではなく、様々な組織・キャラクターの意思決定による戦火の拡大とそれを阻止しようとする主人公。
あくまでスペースノイドの権利を優先・主張するフル・フロンタルと、アースノイドとスペースノイドを含む人類全体が救われなければならない、さもなくば将来的に対立構造は収まらないと主張するミネバ、どちらの言い分も頷ける側面があり視聴者としてもどちらを応援するべきか真剣に悩みましたね。
途中、ミネバから拒絶されバナージのユニコーンの元へ逃げられたリディ少尉が逆上してバンシィに乗って暴走してくる&殺されたマリーダの思念により正気に戻るなどと、予想出来ない展開が多く、捕虜となり再調整されたマリーダがバンシィで強襲してくるのもそうでしたが・・・ネオジオンとネェルアーガマがつかの間の共同戦線を張るのも驚きました。
豚のアルベルトが案外と情に脆い点は見ていて面白く、マリーダ戦死の瞬間に泣き崩れた時などは息子をコロニーレーザーに巻き込んでしまったローナンが平静さを装うのと実に対照的でこのオッサン人間味があるなぁ・・・と。
そしてラプラスの箱の正体、フロンタルとの最終決戦、まさかのコロニーレーザーを2機のガンダムでほぼ無効化してしまうという怒涛のラストには圧巻されたましたね。
一瞬死んだ・・??かと思われたバナージが息を吹き返すのにはしぶといなコイツwwと思わされました。で、逆に生きてたんかワレ、と思ったのがアンジェロww
視聴する前はバナージについて「できましぇぇぇ~~ん!!!!!」の情けない男というイメージでしたが、視聴後には「それでもっぅ!!!!!」と言い続ける、決して人類と仲間の希望や未来を諦めない不屈な男というイメージに変わりました。
いあ、コレ8時間ぶっ通しで視聴する価値がありましたよ、ユニコーンガンダム。最高に面白かったです。